じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

I-PASSについて

日本では高速道路の料金所を通る際に「ETC」というシステムがあり、カードを差し込めば高速道路の料金所で止まらずに通過できます。同様のシステムがイリノイ州にもあって、「I-PASS」と呼びます。日本では全国どこでもETCで通過できますが、アメリカは州毎にそのシステムが異なっているため複雑です。今回はI-PASSについて少し学んだことを書こうと思います。

 

f:id:Jinkei:20200921134025p:plain

IPASSの標識

Coronavirus pandemic cuts travel, and Tollway revenues - Chicago Tribune

 高速道路を通っていると、上記のような標識に出くわします。初めてレンタカーを借りてWisconsinまで向かった時のことです。同様の標識に出くわし、よく分からずにそのままI-PASSの方へ入ってしまいました。特に料金所などがあった訳ではなく、ゲートを通過しただけで、何の警告音もならなかったため、I-PASSを通過したことすら記憶から消え2ヶ月近くが経過しました。すると、2ヶ月ぐらいしてから、レンタカー 屋さんから40ドル近い請求が別途やってきました。よく見ると、I-PASSを通過した際の料金請求がレンタカー屋に行ったようで、その費用+事務手数料で40ドルかかったようです。レンタカーを借りる際に、I-PASSをどうするかを事前に聞かれていたことを思い出し、あの時に借りていなかったため、このようなお金が発生したのだと知りました。

 そこで、その次レンタカーを借りて遠出をした際には、I-PASSをレンタカーに付けてもらいました。ただ、そのI-PASSレンタル料が1日10ドルぐらいするんです。その時は1週間の旅行だったため、I-PASSだけで70ドル近くかかってしまい、さらに、I-PASSの通過料は別途請求されるため、結局80ドルぐらいかかってしまいました。時間はあったので、毎回CASHのところに行くべきだったと後悔しました。

 上記経験から、2020年8月に旅行した際には、全てCASHのところを通ると心に決めてI-PASSを借りずに旅に出ました。するとどうでしょうか。COVID-19の影響で、CASHの料金所に立ち寄ったところ、カード・現金による支払いができなくなっていました。その代わりに、ホームページからOnlineで支払うようにと指示が書いてありました。

www.getipass.com

 念のため、レンタカーのナンバーと車種を控えて、旅行が終わってからIPASSのホームページを訪れました。すると、I-PASSの事後支払いシステム「Pat ByーPLATE」があることを知りました。料金支払いをせずに、ゲートを通過してしまった場合などは、14日以内であれば、Penaltyなく、Onlineで料金を支払いできるようです。そこで、個人情報、レンタカーのナンバー、クレジットカード情報を入力して、どうなるかを試してみることにしました。

f:id:Jinkei:20200921135621p:plain

PAY-BY-PLATE

全ての登録が終わり、自分が通過した料金所がすぐに分かるものと思って色々検索しましたが、結局何も現れず、うまく登録できたのかどうかすらわからない状況でした。ホームページには1-1.5ヶ月ぐらい処理に時間を要することがあると書かれていたため、1週間毎にチェックして気長に待っていたところ、1ヶ月してようやくクレジットカードに請求が自動的にかかっていることに気づきました。

このシステムを使用すると、レンタカー屋で1日10ドルのI-PASSを借りる必要もなく、料金追納をレンタカー屋から課されることもないことが判明しました。非常に長い道のりでしたが、色々失敗を繰り返しようやくBestな方法を探り当てることができました。

ただ、高速料金はこの方法だと割引されないようで、I-PASS専用のディバイスをこのホームページ上で申し込むと、高速料金が50% offになるようです。さらに、このI-PASS専用ディバイスは17州で使用ができ、隣の州のIndiana州等でも利用できるため、州を跨いだ旅行にも有用だと思われました。このI-PASS専用のディバイスはETCとは異なり、ただのプラスチックの箱のようなものなので、車に取り付ける工事等も必要なく、車のフロントガラス州においておくだけです。I-PASSを通過すると、1ヶ月後ぐらいに登録したクレジットカードに請求がいくという流れです。レンタカー屋もこのシステムに関して十分教えてくれれば良いのですが、残念ながらどこのレンタカー屋も詳しい話はしてくれません。

 

良い意味でも悪い意味でも自己責任の国、アメリカでした!!