論文紹介 11

Acute Medicine & Surgery

大学時代の友人との合作2本目がつい先日Onlineで公開されました。

化膿性関節炎＋皮下膿瘍で来院されましたが、解熱しないので心臓超音波検査をしたところ、入院時にはなかった三尖弁輪に巨大なVegetationを認めていた症例です。

起因菌がGroup B Streptococcusであり、Vegtationも巨大なため手術適応を考える症例ですが、抗生剤加療のみで血液培養は陰性化し、Vegetationも消失。以後再発も認めなかった症例です。

適切な抗生剤加療でもなかなか解熱しない場合には、常に感染性心内膜炎を考える習慣をつけるべきであり、繰り返し心臓超音波検査を行うべきだという戒めのような症例でした。