じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

症例報告 1

 後期研修2年目の先生が昨年一緒に経験した症例をまとめ、Internal Medicineの症例報告に投稿したところ、無事Acceptを頂きました。

 私自身、循環器内科として7年の臨床経験はありましたが、腫瘍性、自己免疫性、ウイルス性、結核心外膜炎の経験はいくつもありますが、一度も化膿性心外膜炎を経験したことはありませんでした。

 末期腎臓癌患者であり、腎機能障害などのリスクも持っており、治療方針の決定に非常に難渋した思い入れの深い症例です。残念ながら救命できませんでしたが、病理解剖まで同意を頂き、病態を解明させて頂きました。今後大動脈ステントグラフと治療は高齢化もありますます増えることが予想され、その合併症の一つとして化膿性心外膜炎を見る機会が今後増えるかもしれません。

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