じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

JAMA Guide to Statistics and Methods

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本当に本書に出会って良かったなーと思う今日この頃です。

 

本書の特徴としては

1、臨床医が臨床論文を読む際に必要な統計手法が広く浅く網羅されている。

2、一つのChapterが6ページ前後に非常に簡潔にまとまっている。

3、英語が非常に平易であり、原書のままでも十分に理解可能。大体基礎知識にもよりますが、10-15分もあれば1つのChapterを読破できると思います。

4、論文を読む際の解釈には役立つが、実際自分でその手法を扱うにはさらなる独学が必要である点(上記でも記載した通り、よくも悪くも広く浅くの本です)。

5、統計の基本的な背景や数式は全て省いているので、統計の背景まで知りたい人には向かないし、疫学や統計学を学んだ人には物足りないと思います。

6、書籍自体もコンパクトで、マニュアル本のように少し大きいがポケットに入れることも可能。

 

実際、本書はJAMAで統計に関する連載が現在も続いているのですが、それをまとめた本なので、逆に言うとJAMAのホームページから全てダウンロードすればただで読むことができます。しかも、最新の情報までUp-to-dateされています。

 

臨床論文に用いられている統計手法を広く、学びたい、復習したい人にはうってつけの本だと思いますので、試してみてください。