じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

循環器内科専門医更新手続き

 COVID-19の影響で、海外にいながら日本の学会の単位取得が容易になったのは良いことの一つで、わざわざ単位を取りに行くためだけに、学会費+旅費を払うのは実に無駄が多かったので、今後もHybrid形式を継続して欲しいなと思う今日この頃です。

 

 そして、つい先日循環器内科専門医の更新手続きの案内が実家に届きました。会員ポータルで単位を見てみると、50単位が更新には必要なのですが、40単位しか取っていないことが判明しました。日本循環器学会は留学中の会費免除はありませんが、連続して10ヶ月以上留学する場合に限って、帰国後申請することで一ヶ月一単位を付与してくれるという制度があります。

 今年の12月で帰国予定だったので、2年分24単位を申請すれば専門医更新問題なしと出国時に考え、特に単位を追加取得することもせずほぼ2年が経ちました。しかし、3年目も留学継続することにしたため、帰国後という条件をクリアできないので、この単位申請ができないことが判明しました。そこで、焦って学会に問い合わせたところ、専門医更新時(2021年3月)の時点で留学していることが確定していれば、単位を満たさなくても所定の手続きをポータルで行い、更新手数料の3万円を支払えば専門医更新が可能であると教えて頂きました。

 日本では専門医を持っていたとしても、特に給与が変化するわけでもなく、ほぼ受験者全員が通るので、博がつくわけでもありません。どこまでこの専門医が必要なのかも分かりませんが、再度申請する必要が生じた時に症例集めからするのは嫌なので、更新せざるを得ないのが実情です。

 一人一人の医師のQualityを担保するには、現在の制度が最前とは決して思いませんし、専門医を持つことのメリットもはっきりしません。同じ金額・時間をかけて専門医を維持し続けるのであれば、差別化を図る上でも、専門医を持つことでのインセンティブをつけたり、専門医を持つことのメリットを学会としてもより明確化して欲しいなと思う今日この頃です。