じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

MAURTEN(モルテン)がアメリカでは日本の半額で買える件

1、マラソンで使用するエナジージェルについて

みなさんはマラソンの際にどのような栄養ドリンク、エナジーバー等を飲んでいるでしょうか。

私は、現在米国に住んでいるため、日本のアマゾンで扱っている人気商品(マグオン:

https://amzn.to/3MIT7zq)が手に入らなかったりするので、アメリカで比較的手頃な価格で手に入るものを主に使用しています(ゲータレード、GU、STINGER、CLIF、SISなどなど)。ただ、フルマラソンや長距離(30キロ走)などの際には、日本に一時帰国した際に購入したアミノバイタルパーフェクトエネルギーやアミノショット(tps://amzn.to/3PCTPQt)を持参することにしています。効果があるかどうかという観点よりは、味が非常に美味しく、ゼリー状なので口が乾いていても非常に飲みやすいというのが理由です。マラソン中に粘稠度の高いものを飲むのはかなり疲れますし、それが原因で心拍数が上がってしまったりして、ペースが落ちるなんてことにもなりかねません。特に後半息が切れ切れになってきているような状態で、エナジージェルを飲むのは非常に辛いので、粘稠度の低いものの方が私には少なくともありがたいです。

 

2、エナジージェルを選ぶ際の注意点

  • 事前に試すべし

私の場合、アミノバイタルが好きなのでパーフェクトエネルギーやアミノショットを愛飲していますが、アミノバイタルGOLD(https://amzn.to/3lCvRXN)を服用すると、必ずお腹が緩くなり下痢になることが事前に数回服用することで分かりました。少なくとも友人や私の父親は全く問題がないので、私に限った症状なのだと思いますが、合う合わないがあるので事前に数回使用してみるというのは非常に重要だと思います。

  • 水を飲んでから摂取すべし

私は順番を変えても全く問題はないのですが、Youtubeやネット上でジェルを飲んでから水分をとると吸収が悪くなり、胃の不快感や腹痛などが起こりやすくなるということが言われています。これも実際に飲む順番を練習の段階で変えてみて、自分の体に何が起こるかをチェックしたら良いと思います。

  • レース前半から積極的に摂取すべし

体に蓄えられるグリコーゲンの量は2000kcalと言われています。ハーフマラソンであれば、私の場合1200-1300kcal程度のエネルギー消費なので、水分さえ補給していれば特にエネルギーの補給は必要ないと思います。ただ、ハーフでも長時間かけて走る人はジェル等を持って走るのも手だと思います。

フルマラソンの場合には消費カロリーは3000kcal以上に上るため、体内に蓄えているグリコーゲンのみではエネルギーを補充できません。外から補充しないとどうなるか、ハンガーノックと言われる状態になることが知られています。急に足が動かなくなったり、心拍数が以上に上がったり、ひどい場合には集中力の低下や意識の低下などを引き起こす恐れすらあります。

あとは、服用してもすぐには吸収されないため、疲れてきた・お腹が減ったなと感じてから服用しては遅いんです。したがって、余裕のある前半(5km~10km)から積極的に服用するのが吉です!!

 

3、話題のMAURTEN(モルテン)について

www.maurten.com

近年のマラソンの劇的な記録更新の裏には、エネルギー摂取法の革新もあると言われており、そのGαme changerとなったのがMAURTENです。

キプチョゲ選手、鈴木健吾などの有名選手が使用していることもあり、市民ランナーの中にも使用する選手が増えてきているようです。

ジェルとドリンクの二種類があり、それぞれカフェイン入りかカフェインなしかが分かれています。

私もせっかくなので、カフェイン入りのジェルとドリンクミックス320という大きいほうを購入してみました。

ジェルに関しては、味も美味しく、ジェルと餅の合いの子のような食感です。運動前に服用した際には特に問題なかったのですが、レース中に服用した時には少し問題が生じました。心拍数に余裕がある際には問題ありませんでしたが、心拍数が上昇するにつれて飲み込むのが大変になり、レース終盤で逆に使用を躊躇してしまいました。ジェルと餅の合いの子のような食感が私の場合にはあだになったようです。少し水か何かがあると服用しやすいと思います。

 

ドリンクミックスに関しては、レース前日と当日の朝にカーボローディングの一環として使用しました。トロトロした砂糖水のような味ですが、特に味がまずいとか、飲みにくいとか言ったことはありませんでした。500mlで400kcalを摂取できることに加え、胃で消化されず腸で直接消化吸収されるため、迅速にエネルギーを摂取できるのが売りだそうです。レース中に飲むために持って走ろうかと迷いましたが、ずっとペットボトルを持って走るのも嫌だったので、やめました。

 

こんなMOURTENですが、問題は値段です。日本で購入するとジェルもドリンクミックスも一袋約1000円するというから驚きです。レース中にジェルを複数回飲む場合、それだけで数千円の出費です。

maurten.jp

一方でアメリカではジェル(カフェイン入りの値段)が3.6(4.0)ドル、ドリンクミックス320が一袋3.4(4.0)ドルなんです。つまり、Taxを入れても500円ぐらいで買えるため、日本の約半額で購入ができるということになります。日本でなぜここまで高い値段設定になっているのかは知りませんが、アメリカで購入してもらい日本に送ってもらった方が送料を考えても安く済むかもしれません。私はジェルはちょっと飲みづらいので、ドリンクミックスを少し多めに購入して、帰国の際には持って帰ろうと思います。

 

そもそもですが、MAURTENの恩恵はエリートランナー等の自分のドリンクをレース中に飲めるようなレベルの人たちにあるのであって、市民ランナーレベルでは割に合わないかもしれないなと思った今日この頃でした。

 

<MOURTENドリンクミックスの注意点>

大きな注意点としては2つあります。

1つ目は、専用のボトルにまず水を500ml加えて、それからドリンクミックスを入れてよく攪拌してください。順番を間違えたり、水の量が異なると溶けにくかったり、効果が変わるようです。

2つ目は、CαやMgなどの濃度が高い水は使用しないように注意してください。MAURTENドリンクミックスの添付文書にも書かれていますが、実際ドリンクミックスを作成後に、そこに電解質をさらに足したいと思って電解質補充用のタブレットを一錠加えたところ、液体内に膜のようなものが形成されてしまいました。福田穣選手のTwitterではさらに柑橘類との相性も悪いと記載されており、MAURTENを服用する場合には、基本的にMAURTENのみ使用した方が良いそうです。

市民ランナーとしては飲みたいものを飲みたい時に飲み、食べたいものを食べたい人が多いと思うので、あまりお勧めできないかもしれません。