じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

アディゼロジャパン7 シューズレビュー

今年は帰国するためBlack Fridayでは買い物はしないと心に誓いなんとかポッチとするのを我慢したのですが、Cyber Mondayというイベントに負けてしまい、買ってしまいました、アディゼロジャパン7!!

Black Fridayだったらもっと安かったのかもしれませんが、税込みで70ドルで購入できたので、元値の半額ぐらいなのでまあよしとすることにしました。

 

色々ほしい靴はあるのですが、今回は初めてのアディダスのランニングシューズです。なぜ、敢えてアディゼロジャパン7なのか!?それには理由があります。最近ランニング時に早く楽に走れるため、Saucony Endorphin Speed3を含めて、厚底シューズで練習することが多くなっていました。一回一回の練習は気持ちよく走れて充実感を覚えてるのですが、最近タイムが徐々に伸び悩んできたなと薄々感じていました。なかなかキロ4分を楽に走れるようにならないんですいくら練習しても。原因は色々考えられます。例えば、一人で練習することが多いので、なかなかインターバル等で追い込みきれていないというのもありますし、ランニングフォームも我流であるため、改善が必要であることも挙げられます。それに加えて、厚底シューズに頼り切り、あまり努力しなくても楽に早く走れるため、筋力トレーニングの頻度が自ずと減っていたことも原因の一つかもしれません。そこで、原点に戻り、自分の力でもっと走るトレーニングをしようと思い直しました。そこで注目したのが、薄底と厚底の二つの特徴を併せ持ったシューズである、アディゼロジャパン7です。

 

アディゼロジャパン7

シューズのスペック等に関しては、アディダスのオフィシャルサイトや他のWebsiteが詳細に情報を提供しているので、以下は私の感想や気づいた点を中心に記載していこうと思います。

 

1、First impression

 First impressionはすごくレーシーな靴だなということです。持つとびっくりするぐらい軽く、私の持っている靴の中では最軽量で、26.5cmで余裕で200gを切っています。また、軽さを追求するために、アッパーは非常に薄く・硬い素材でできており、指が透けるほどです。また、シュータンや踵部も非常に薄いので、明らかにスピードを出すのに向いた靴だと思いました。

指が透けるぐらい薄いアッパー

2、アッパーに関して

 アッパーは上述の通り非常に薄く固い素材を使用していますが、履いてみるとフィット感は悪くありませんし、走ってみても特に素材の硬さは気になりません。一点気になった点としては、最初足を通した際に踵部分が抜けるような感覚があり、心もとないなと感じた点です。元々私の足は踵が小さいので、より顕著に感じた可能性はありますが、踵部にホールド感を増すためにつけられたと思われるクッションもあまり意味をなしていないように感じました。ただし、シューレースを通す穴が手前と奥に二箇所開いていたので、奥の穴に全てシューレースを通したところ、踵の抜けるような感覚が消失し、非常にフィット感が増しました。靴紐の通し方でここまで履き心地が変わるのかと驚かされました。是非試してみてください。

踵部

あと、もう一点気になる点としては、アッパーの耐久性が低い可能性があります。ただし、40kmしか走っていない時点でのレビューなので、200-300km走った時点で再度報告させてもらおうと思います。

 

3、アウトソール

 アウトソールはグリップ力と耐久性に優れたコンチネンタルラバーが使用されています。これはどこにでも書いてあることなのですが、私が強調したい点としては、アウトソールがかなり分厚いという点です。これだけ軽量化のためアッパーをUpdateしているのに、アウトソールに関してはかなり厚いのが驚かされます。ウトソールはこれだけ厚いので、耐久性は非常に高いと容易に予想されます。また、ラバーが厚く固いので、接地感が固く感じられるのではないかと思います。

 

4、履き心地

 フィット感は上述の通りで、紐の通し方を帰るとフィット感が劇的に改善して、言うことなしの状態になりましたし、踵の抜け感も消失しました。歩いてみると、踵部は固く感じ、前足部はLightstrike Porの影響だと思いますが、弾力を感じます。

 

5、走った感想

 初日に走った感想は一言で言うと、固い靴だなと言うことです。私は陸上部ではないことに加え、ランニングを始めたのが1年半前になります。したがって、薄底シューズというものを履いたことがないので比較はできませんが、最近の厚底シューズと比べるとかなり固いです。その分、足裏のどこが地面についているかよく分かりますし(接地感は非常に良い)、シューズの安定感は非常に高いと感じました。固いので疲れそうな感じはするのですが、走っていて安心できるそんな感じのシューズです。

 キロ5:45-5:00分ぐらいのペースでは、個人の意見になりますが、ペガサス38の方が走りやすいなと思いましたし、足に優しいなと思いました。逆に衝撃が直に伝わってくるので、ふくらはぎや足裏が疲れやすく、足が鍛えられているなと感じました。

 キロ5:00-4:30ぐらいのペースでは、ゆっくりの時とは異なった感じに変化しました。足が回るというか、ペースを抑えていても自然とペースアップしているというかそんな感じに変化し、あまり疲れは感じませんでした。

 キロ4:30-4:00ペースは全く問題なく出せますし、維持するのも楽に感じました。

 インターバルやレペティションも行いましたが、3:50-3:15ぐらいのペースでも気持ちよく走ることができ、パワーを地面に伝えて走っているという感覚がビシビシ伝わってきます。厚底と比べると、これは私の感覚かもしれませんが、股関節から臀部にかかる負担はアディゼロジャパン7の方が厚底レーシングよりは小さく、逆に膝への負担は大きいと感じました。したがって、インターバル走等をする際にも、厚底ばかり履くのではなく、ジャパン7のようなやや薄底よりのシューズも試してみると負担を分散できて良いかもしれないと感じました。

 

6、まとめ

 私の感想としては、アディゼロジャパン7はキロ5分よりも早いジョグで使用したり、ペース走・インターバル走などの練習で力を発揮する靴だと思います。LSD・30K走・フルマラソンなどの長距離を走る靴というよりかは、ハーフぐらいまでの使用に適した靴だと思います。厚底しか履いたことのない方は靴の固さにびっくりすると思いますし、足への負担も大きいので、短い距離から徐々に慣らして行ったほうが良いかもしれません。私は、今後週インターバルなどのポイント練習に加え、サブ3ペースでのペース走や早めジョグで使用していこうと思います。これで足を鍛え、接地感等を研ぎ澄まして厚底レーシングを履きこなせるだけの脚力を養おうと思います。

 

重要:2023年2月28日 追記

購入したジャパン7ですが、非常に気に入って履いていました。ただ、150km走った時点で、アッパーが小指の上で1cmぐらい裂けて穴が空いてしまいました。ジャパン6と比べると、アッパーが硬い素材でできており、蹴る際に曲がることで負荷がかかりやすい部分が裂けたのだと思います。走り方の問題、足の形等色々要因があると思いますが、アッパーの耐久性が乏しい可能性があるので、購入される方は注意してください。