Stataのframeを使いこなす
以前にも記載しましたが、StataとRの大きな違いとして、データテーブルをStataでは複数表示が出来ないのに対して、Rでは複数同時に表示できるので、作業がしやすいという大きな違いがあります。
したがって、Stataを最近でも主に使用していますが、あるデータで解析している途中に、他のデータを確認したい場合、一旦Saveして、閉じて、新しいデータを開くなんてことを延々とやっていたわけです。本当に無意味な作業だったと思います。
Rにこの点は全く敵いませんが、Stataでこのストレスを軽減する方法を記載しようと思います。
その救世主は「frame」コマンドです。
frame create 名前(任意の名前で構いません)
と入力すると、新規の空のデータフレームが作成されます。
その後、新しく開いたデータフレームで元々開いていたデータものとは違うデータを開きます。
元々開いていたデータフレームへは
frame change defaultと入力すれば戻ることが可能です。
その後は、frame changeを用いて、自分のつけた名前のデータフレームと元々開いていたdefaultの間を自由に行き来することができます。新規データフレームはいくつも作成可能なので、名前をわかりやすくつけるのがポイントです。
新しく作ったデータフレームが不要であれば、
frame drop データフレームの名前
とすると、削除することも可能です。
また、元々使用していたデータフレームに戻る際に、毎回defaultと入力するのも面倒なので、こちらもよく名前を変更するようにしています。
例えば、default をAという名前に変更したければ、
frame rename default Aとすると、名前を容易に変更可能です。
Commandを使用するのが、とても早いので良いと思いますが、Commandを使用しなくてもframeの作成、追加、名前変更、削除は可能です。
下記の通り、Data=>Frame Manegerと進んでいくと、frameを一括して管理することが可能です。私はあまり使用しませんが、不慣れな方ははじめはこちらを使用しても良いかもしれません。
まだまだ、frameには別の使用方法もありますが、興味ある方は下記リンクからStataのサイトを確認するのが良いと思います。