じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

米国留学の準備 その2 (VISA以外の準備諸々)

  • 旅行保険への加入

米国の医療費は非常に高額なので、万が一のことがあった場合には破産します。旅程が決まれば、渡米前に留学用の医療保険・生命保険に加入すべきだと思います。ただし、帰国を前提とした保険が多いため、帰国予定がない私の場合加入できる保険を見つけることができませんでした。したがって、クレジットカードの海外旅行保険で渡米し、渡米後にWorld Nomadsという海外の保険会社の旅行保険に加入しました。1ヶ月1人100ドル弱で加入できます。こちらの保険は渡米後でも加入できる点が日本の保険と異なる点です。簡単な英語の質問に答えるだけで加入できるため、特に問題なく加入できました。問題があるとすると、病院を受診した際に英語で電話をする必要性ぐらいでしょうか。通訳が医療機関にはいることが多いので、多くの場合問題ないと思います。

実際、新しい職場で働き始めてから、医療保険・生命保険を自分で選択して、それが受理されるのに2-3週間程度かかりました。その間だけでも別の保険でカバーしておく方が無難だと思われます。ほとんどの友人がそうしていました。

  • 郵便物の転送届

インターネットで簡単にできますが、海外渡航後はできません(電話による認証が必要となり、海外の電話番号は認証されない)。海外で気付いた場合には、両親に郵便局に行ってもらい、書類を記載してもらえばそれでOKでし。

  • 歯科治療

直前に治療し、その後痛みが治まらず難渋しました。余裕を持って治療しましょう。ただし、学校から入学時の歯科検診を受けるように指示されて受診しましたが、請求は来ませんでした。大人はわかりません。

  • 通帳の残高証明

アパート契約、VISA取得で使用します。アパート契約では、シカゴの場合、家賃1年分×3.5倍を示す必要ありました。家賃が月20万円だとしても、預金は840万円以上必要です。郵便局では510円で即日発行可能。渡米直近3ヶ月分を所得しておくと、アパートのレンタルの際に役立ちます (1ヶ月分では証明にならないと言われることがあるようです)。

  • 税務署で予定納税の減免申請と納税管理人届を提出する

確定申告を代わりに行ってもらう際に、納税管理人届は必須の手続きです。税務署で簡単に行えます。予定納税の減免申請は留学時期によってはあまり行っても仕方ないと思います。私は年末に留学することなったため、確定申告前の予定納税があと一回のみの状況でした。したがって、減免申請は行いませんでした。何れにせよ、申請しなくても、確定申告の際にお金はきちんと調整されます。預金に余裕がない場合には行った方が良いように思います。また、事前に通帳、印鑑、クレジットカードを両親なり兄弟なりに書留郵便で渡しておくと、国際送金や確定申告の際に便利です。

  • 市役所で転出届を提出

住民票の転出届を渡米1ヶ月前以降に提出する必要があります。ただし、車を売ったりする際に、住民票や印鑑証明が必要となるため、直前に出す方が無難です。私は早くに提出してしまった影響で、車が売れず、転出後に再度転入するという手間が生じ、かなり面倒でした。しくじりました。

  • 入会している学会への連絡

学会の指示に従って、連絡をしてください。 

  • 荷物の郵送

23kgを超えない範囲で、手荷物としてできるだけたくさん持っていくのが安上がりです。

日本から荷物を送る場合には、都市にもよりますが引っ越し会社が利用可能です。シカゴなら日通があります。

私の場合は引っ越し会社を介さずに郵便で荷物りました。船便(2ヶ月前後)で5000-6000円/箱、航空便やEMS(1-2週間)などを使用すると早く着きますが、値段は重さにもよりますが、1万円〜3万円/箱します。まとめて送れば送るほど割引が効くので、一気に送った方が安いです。全体としては引っ越し会社を介するよりは安いですが、手間を考えると会社に頼んでおけば良かったように思いました。(韓国系の配送会社は日本郵便よりもさらに安いそうです。)EMSでも段ボールはかなりぐちゃぐちゃになって、中身が見えている状態で届きました。段ボールは角のみでなく、各辺を補強した方が良いと感じました。可能なら紐で固定しておくとなお良いかもしれません。実際、段ボール10箱以上を船便で送りましたが、3つの箱は壊滅状態であり、別の箱に入れられていたことや、中身が1/3ほど別の全く知らない人の荷物に置き換わっていたという事件が生じました。また、ホームベーカーリーもかなり服やタオルで包んで、緩衝材も使って保護しましたが、大破して使い物にならなくなっていました。補償を求めてUPS(米国の日本郵便のようなもの)に問い合わせに行きましたが、色々難癖をつけられました。保証書等や買った時のレシートなどがあれば、是非保管しておき、荷物が破損した時に提出できるようにしておくと話はかなり楽です。

f:id:Jinkei:20190413072322j:plain

ホームベーカリー死亡
  • 運転免許の期限前更新、国際免許証の取得

期限前更新→国際免許証の取得という流れで、午前中ないし午後だけで二つとも実施可能です。国際免許証の取得には顔写真が別途必要となるので、持っていきましょう。国際免許証は運転する人もしない人も可能なら取得した方が良いと思います。パスポート以外にもう一つ身分証明が必要な状況があり、その際にも使用できます。実際、入居の際に電気会社でアカウントを渡米初日に作成する必要がありましたが、国際免許がなかったらかなり厳しかったと思います。

  • 戸籍謄本の英訳

市役所では英文のものを用意してくれるところもあるようですが、私は日本語のものしか用意していただけなかったため、英訳を作成する必要がありました。後から見てみると、自分で英訳を作って、それを原本と共に持っていけば何も問題ないように思います。私はインターネットに書いてあったように、公証人役場というところに英訳と原本を持っていき、書類は私が翻訳したものであることを証明してもらいました。万が一のことを考えるとここまでしておいて良かったのだと思うようにしていますが、お金が15,000円程度かかるというデメリットもあります。

  • ワクチン接種歴の英訳、子供の英文診断書

日本で高いお金を払って、ワクチンをほとんど打ち、ワクチン接種歴の英訳を持っていきました。しかし、アメリカでも予防接種は保険適応になっていたこと、ましては全額保険が負担してくれることを考えると、焦って日本で打たなければ良かったと後悔しました。しかも、入学後に学校から入学時検診を受けるように言われるため、手間も省けます。ただ、これはシカゴの学校のみに当てはまることかもしれないので、あまり参考にならないかもしれません。持病がなければ診断書は不要です。

  • 携帯電話

色々な方法がありますが、概ねみなさんが使っている方法を記載します。

1、米国で携帯を新規に契約し、日本の携帯電話はWiFi下でのみ使用する。日本の携帯電話は各会社が提供している番号・メールアドレスお預かりサービスを利用して、月390-500円程度支払い、帰国後に契約を再開する。

2、日本の携帯をアメリカでも使用し続ける(ソフトバンクアメリカ放題)。

3、Skype

4、日本のSIMフリーの携帯電話を使用し、SIMカードのみ米国で購入する(日本国内でも購入可能)

 

①が一番オーソドックスな方法だと思います。②でも良いのですが、アパートの契約、幼稚園や小学校の手続き、その他諸々で米国の電話番号が必要となります。私も①にしたかったのですが、留学半年前に機種変更をしたばかりであり、機種代を払い続ける必要性があったため、②としました。米国の電話番号はHanaCellという会社の電話を日本で購入して月10ドルで使用することにしました。HanaCellの特徴としては、日本にいながらアメリカの電話番号を取得できることに加え、米国でも日本でも同じ通話料で電話できる点にあります。残念な点があるとすれば、通話のみに使用する目的で購入した30ドルちょっとの機種が3Gであり、Text mailも文字化けするという代物だったため、ほとんど使えない状況だった点です。もし、SIMフリーの携帯電話をお持ちであれば、4のようにHanaCellでSIMのみ購入可能なので良い方法だと思います。もちろん米国で通話専用の携帯を購入するのも良いと思います。

最後に、②の場合に、HanaCellを使用する方法を紹介しましたが、もっと簡単な方法はSkypeで米国の携帯電話番号を取得してしまうというやり方があります。しかも、12ヶ月契約で6700円だったので、だいたい月々5ドルぐらいで番号を持てるという手軽さも売りです。更には、Skypeの場合には、米国のみならず、行く先々の国の番号を手持ちの携帯に入れることが可能です。ただし、電話をSkypeでかけるには、通話代は自分でチャージしなくてはなりませんが、それでもほとんど米国で電話をかけることなんてありませんので、1000円ぐらいチャージしておけばかなり長期間使用できるんじゃないでしょうか。基本的には、友達とはLINEやWhat`s up、ViberSkypeなどで連絡を取るので、電話を受信さえできれば特に問題はないように思います。ただし一点、緊急電話には対応していないそうなので(かけたことがないので、つながるかどうかが分かりません、すみません)、何かあった際に電話できるようにするには、家族にうち一人はやはり安い携帯を別途購入しておいた方が望ましいかもしれません。