じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

日本からアメリカへの帰国(コロナ陰性証明を中心に)

3/16に日本(成田空港)からアメリカへ無事帰国することができましたが、その際にコロナの陰性証明の取得が思いの外大変だったので、その際の情報をシェアしようと思います。

一点注意点としては、私は米国在住のため、住民票が日本にないため、自治体等で無料で提供されているPCR検査が利用できないなどの制約がありました。もしかしたら、自治体等の検査をうまく利用すればより安く検査を受けられた可能性もありますが、自分には当てはまらないため今回は調べていません。

 

Q1、いつ検査すれば良いのか

A1、フライト前日〜当日の検査であれば問題なし

 まず、ここで非常に戸惑いました。

 在日米国大使館のホームページには下記のように記載されています。

 ”米国へのフライトが出発する「1日以内」に受けたCOVID19検査の陰性証明書を航空会社に提出することが必要となります。"

COVID-19検査及びワクチン接種の要件 - 在日米国大使館と領事館

 これは、文章をそのまま理解すると、フライトの24時間以内の陰性証明書が必要なのではないかと考える人が相当数いることが予想されます。私もその一人です。私のフライトは17:05だったので、前日の夕方17:05以降に検査を受ける必要があるとよく調べもせずに思い込み、色々と病院や検査施設を探しました。すると、17時以降検査をやっているところってかなり少ないことが判明し、やっているところも事前予約が必要なところばかりでした。仕方ないので、私はフライト当日の朝9時に検査予約をし、フライト4時間前に結果が出て無事帰国することができましたが、かなり危ない橋を渡らないといけませんでした。

 ネットでよく調べてみると、私の理解は間違っていたようで、出国日からその1日前までの検査だったら特に問題ないとのことでした。すると、前日に余裕を持って検査を受けることができたので、危ない橋を渡る必要はなかったようです。でも、これ非常に紛らわしいですよね。

 

Q2、PCR検査が必要?抗原検査でも良いの?

A2、どちらでも問題なし。抗体検査は不可。

 これに関しては、事前に調べがついていたので、PCR検査か抗原検査を時間・金銭的バランスを考えて受けようと思っていました。

 

jp.usembassy.gov

 

Q3、証明書は日本語でも良いの?英語が必要?

A3、証明書は日本語で問題なし。米国入国時には一切証明書の確認はされない(ランダムで抜き打ちチェックがあると言う話もあり)。

 

 コロナ陰性証明書に関しては、色々な検査機関で英文証明書を発酵!!と記載されているところが多いので、英文の陰性証明書が必要と当初考えていました。しかし、直前に渡米した二人の友人が共に、入国時にコロナ陰性証明書を提示することは一切ないと言っていたので、証明書の確認は日本の空港でのチェックインの際のみと言うことになります。従って、日本語のみの証明書でも特に問題ないと考えられます。実際、多くのWebsiteYouTube動画でも同様のことが言われています。(ただし、ランダムで抜き打ちチェックがあるという情報もあったので、個人的には英文証明書を取得しておいた方が無難と言えば無難かとは思います) 

 

Q4、木下グループの検査は利用可能?

A4、お木下グループは格安だが、航空会社によっては使用できない可能性あり。リスクがあるのでご自身の責任で。

 事前に検査の値段等をネットで色々調べたのですが、値段が2千円から4万5千円(証明書別料金)とかなり異なっており、この値段の違いがどこからくるのか、安い検査ではダメなのかはっきりした情報が得られず非常に困りました。

 航空会社と提携している検査機関は概ね2万円以上しており、陰性証明取得には数万円かかるのは仕方ないのかと思う方が多いと思います。一人だったらまだ良いですが、家族で渡米なんてことになろうもんなら、下手すると検査だけで10万円越えなんてことが起こり得ます。

 そこで非常に魅力的なのが”木下グループ”です。

 木下グループでは抗原検査が1,900円で、30分ほどで結果が貰えます。ネットで検査前に予約が必要となりますが、混雑はしていないので、予約してすぐ検査を受けることができます。

 値段・時間面で非常に魅力的な木下グループですが、一点問題点があります。それは、検査結果が正式な陰性証明書ではないということです。”正式な証明書”ではない理由としては、

A. 医師の署名がない

B.    名前以外にパスポート番号、生年月日等の個人を特定できる情報が記載されていない

という点です。

 私は今回の渡米でANAを利用しましたが、事前にANA木下グループの抗原検査の証明書が使用可能か問い合わせました。その結果、証明書にパスポート番号か生年月日等の名前以外の個人を特定できる情報がない証明書は使用できないとキッパリと言われてしまいました。万が一証明書が使えなかった場合に、PCRを受け直す時間がなかったため、今回は木下グループの証明書を試してみるのは諦めました。

 JALではどうかというと、YouTubeに動画が上がっており、40分程度の交渉の末なんとか木下グループの抗原検査結果で登場を乗り切れた人がいたようです。ただ、その人も係員によっては拒否される可能性もあり、おすすめしないと言っておられました。

 では、その他の航空会社ではどうでしょうか?ここは非常に興味深いのですが、Delta航空は木下グループでの検査を勧めているようで、検査結果も問題なく搭乗に使用可能だとのことです。これは、ネット上の複数のサイトで同様の報告があることに加え、渡米に際してDelta航空を使用した私の友人も同じことを言っていたので間違いないと思います。

 従って、現状では航空会社によって木下グループの検査結果が利用可能かどうかは異なる可能性があるため、注意が必要と言わざるを得ないでしょう。時間的に余裕がある場合には、ANAでもJALでも陰性証明を事前にUploadするシステムを使用していると思うので、木下グループの抗原検査証明書をUploadしてみて、Passするかどうか確かめてみては良いかもしれません。

 

Q5、木下グループ以外で比較的安い検査機関は?

A5、私は羽田PCRセンター(検査+証明書で2万3千円)を利用しました。ピカパカPCRクイック検査センターは検査+証明書で値段も1万円弱と良心的なのでおすすめです。

 

 私は、搭乗当日に検査+数時間で検査結果を出してくれる検査期間がなかなか見つからず、成田空港で検査を受けようと当初考えていました。成田のPCRセンターを前日の夕方5時ごろに見ていると、事前予約の場合、2万5千円、予約がない場合・時間外の場合には4万5千円かかることが判明し、早速電話しました。事前予約の受付時間が過ぎていることは分かっていましたが、電話で交渉すればなんとかなるかと思いましたが、非常に厳しく受け付けてもらえませんでした。成田空港のPCRセンターは前日の14時までに予約を行わなかった場合、非常に高額な費用が必要となるため注意が必要です。

www.nms-pcr.com

 

 東京駅に前日泊まっていたこともあり、羽田空港が近いと思い、羽田のPCRセンターを調べたところ、値段は2万3千円となっていました。こちらも予約時間を過ぎていましたが、ダメもとで電話したところ、電話で事前予約を取ることができ、翌日の朝9時に検査をしてもらえることになりました。こちらも事前予約が必要ですが、値段は成田空港の半額程度ということで、迷わずこちらにしました。電話予約時に、成田空港から同日の17時のフライトに乗る必要があるため、早く検査結果を出してほしい旨を伝えたとことろ、最短で(再検査がなければ)12時半過ぎには証明書を発行できると返答を貰えました。実際、12時45分には陰性証明書を発行してもらえ、13:10の成田行きのリムジンバスに余裕を持って乗ることができました。

pcr.toho-haneda.org

 

 今回東京に着いたのが遅くて行くことはできませんでしたが、ピカパカPCRクイック検査センターというところがありました。ここは、昼ぐらいまでに検査をすると、同日の17時までに検査結果を出してもらえるため、前日に余裕を持って東京にいる場合には選択肢に入ると思います。検査費用+証明書で料金も1万円弱(9,480円)と良心的であり、事前に調べておくべきだったと後悔しました。私のように、フライト当日の検査の場合には、数時間で検査結果+陰性証明を発行することはできないと電話で言われたため、急ぎの方は利用はできません。

quickpcr.jp

 

まとめ

 航空会社提携の検査機関はどこも値段が2万円以上するため、事前に自身の居住地近郊で安く検査+証明書発行ができる場所を探しておくことを強くお勧めします。また、多くの検査期間が事前予約が必要であり、予約を忘れないようにしましょう。

 また、渡米に必要な検査はフライトの24時間以内というわけではなく、前日に検査を受けることが可能です。余裕を持って検査を受けることお勧めします。

 木下グループは航空会社によっては利用ができない可能性があるため、事前に十分な下調べが必要です。利用する場合には、Delta航空を除いてある程度のリスクがあることを念頭に利用してください。