じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

医師が研究留学をする際に要する費用に関して

米国シカゴに留学して、早くも2年が過ぎてしまいました。

今年に入りコロナウイルスの影響で、研究活動に大きな影響が出たため、少なくとも半年は何もせず消滅したような気持ちさえあります。

来年も一年留学を延長することに決めたので、振り返りを含めて留学にかかったお金を大まかに見直してみようと思います。

正直な話、留学にはめちゃくちゃお金が必要です。特に、アメリカ、イギリスなどの先進国への留学は尚更です。更に、米国内でも主要都市(ニューヨーク、ボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコなど)は家賃が1LDKでも$2000以上かかりますし、生活費も高くなります。ここでは、シカゴもニューヨークやボストンと比べるとやや安いのですが、それでも中西部の主要都市なので家賃含めてかなり高いです。

 

1、ぶっちゃけどれだけ使ったの?

A:1,500万円以上

 

私の場合は、1年目から給与をもらえたのですが、2年で約100,000ドル頂きました。これに加えて、すぐに使用できるお金として約1,000万円を用意したのですが、蓋を開けてみると500万円は消えていました。ドルと円の変動も大きかったので、一概にいくらとは言えませんが、1,500万円は使った計算になります。

ハーバードに留学していた先輩二人の話では、シカゴよりも生活費が高いため、2,000万円は2年で使い切り、更に足りないので親から借金をしたと言っていました。家族を連れて行くと、楽しみも倍ですが、それ相応のお金もかかるので覚悟しておいた方が良いと思います。

 

2、何に一番お金を使ったのか?

A:一番はやっぱり家賃

 

できるだけ安い物件を探しましたが、東京や大阪のど真ん中に住んでいると思ってください。もちろん、同じ部屋の大きさなら東京の方が更に高いと思いますが。

月々家賃は2,200ドル近くしたので、それだけで2年間で52,800ドルの支出になります。

 

3、旅行にはどれぐらい行ったか?

A:宿泊を要する旅行には1年目は年に3回、2年目は2回

 

旅行は留学の醍醐味なので、お金はケチらずにかなり行きました。

具体的には家族3人で行ったのは、

の計5回になります。ただ、日帰りでスキーにも何回も行きましたし、1年目は毎週のようにレンタカーを借りて郊外に行っていました。一回長期旅行をすると、レンタカー代・宿泊費を考えると大体1,000~2,000ドルはします。特にサンフランシスコへ行った時は、ディズニーランドやアムトラックのファミリールームもかなり高かったので、少なくとも4,000ドル以上使ったと思います。

 

4、意外とお金がかかったのは?

A:子供の補修校+その送り迎えのレンタカー代+医療保険

ダウンタウンは駐車場代が月300ドル以上、保険代もかなり高いので、車は持たずに、ZipCarを使用する選択をしました。

子供の補修校は郊外にあり、朝も早いので毎週レンタカーを借りるのですが、概ね一回120-130ドルはかかります。

これに加えて、補修校は3学期制で1学期あたり600ドルぐらい授業料が必要になります。

更に、これは自分たちが悪いのですが、子供が補修校の間暇なので、Costcoに行ったり、Mitsuwaという日本のスーパーで買い物をこまめにしていたため、出費がかさみました。

コロナの影響で、補修校がオンラインになってからはレンタカーも月一回借りるかどうかになり、出費が減ってかなり生活は楽になりました。レンタカーだけで月500ドルー600ドル使っていたわけですから当たり前ですよね。

ただし、私たちの家族は子供がちょうど現地のpublic schoolに入れたため、現地校にはお金はほとんど払っていません。しかし、Public schoolに入学できない年齢(5歳以下、学校にお確かめ下さい)の場合は、子供をPrivate schoolに預ける必要がありますが、これが篦棒に高いです。週2回預けただけで軽く月1,000ドルは軽く超えてくるそうです。なので、小さはお子さんをお持ちの方で、自宅でずっと子供の面倒を見れない場合、経済的な負担はかなりになります。

 

後は、言うまでもなく医療保険です。月々500ドルは給与から引かれているので、年間で6,000ドルに及ぶ計算です。

 

5、それでも1,500万円は使いすぎじゃないか?

A:その通りだと思います。ケチれば恐らく1000万円ぐらいまで削ることはできたと思います。特に、妻の希望で食事のクオリティーを下げたく無いという要望があり、日本食の材料をこまめに購入していたこと、寿司を月一回は食べていたことなど、贅沢はかなりしました。特に、ロックダウンとなってからは楽しみもないので、週1回はテイクアウトで外食をしたということも出費に影響したと思っています。ただ、家に籠るとストレスを溜め込むので、それよりは良いかなと思います。

単身で留学に来られている方は、家賃も1,500ドルぐらいに抑えられ、税金や医療保険もかなり安いので、ポスドクの給与のみでトントン〜少し貯金できると言っている人もいます。長期で留学を考え、本気で米国に残ることを考えるのであれば、家族は日本に置いて、日本で働いてもらい、自身は格安のアパートでお金の使用を極力抑えるのがベストの選択肢かもしれません。

 

6、米国での留学生活準備にはどれくらいかかった?

A:家族3人の航空券を含めると、100万円はかかったのではないでしょうか?一人で留学する人と比べると、何をするにしてもお金は2-3倍かかります。

 

来年末には帰国する予定なので、帰国後の生活のセットアップ用にお金はある程度残しておく必要がありますが、せっかくなので、来年の夏こそは国立公園巡りを計画し、思いっきり旅行してやろうと思っています。