じんたんのブログ

シカゴでの研究留学生活、その関連情報を記載していきます。

渡米後に必要なこと

渡米後に必要なこと:

  • I-94の登録

入国後にホームページから登録して印刷したものを職場のPayroll officeに持っていきます。また、Social security numberの取得に際しても必要となります。

I94 - Official Website

 

  • ComEd(電気の契約)

私の場合、アパートを日本で契約してから渡米したため、鍵の受け取りにComEdとの契約を先に交わす必要がありましたが、これは渡米後でなければできません。事前にアパート斡旋会社の方にどこでComEdと契約をすれば良いか聞いておくと良いと思います。アパートにより異なる可能性があります。

Two types of IDを見せなくては契約ができないため、パスポートのみでは不十分です。ここで国際運転免許証が役立ちます。顔写真が付いていることに加え、英文で本人確認ができるためIDとして使用可能でした。契約は無料で可能で、レシートのようなものを一枚もらって終了です。このレシートをアパートの受付に渡して、鍵を受け取ってください。後日、ComEdから正式な契約書が自宅宛に郵送されてきます。

 

www.comed.com

  • 銀行口座開設

銀行口座開設は、給与の振込及び家賃の引き落としのために必要となります。給与が全くない方で、家賃の引き落としも(日本の口座からの)クレジット払いが可能な場合には銀行口座は不要かもしれません(これはアパートによって大きく変わるため事前の確認が必要です)。

私の場合には、留学先からの給与があったことから口座の開設を行うことにしました。

銀行はNorthwestern大学近辺にATMの多いChase銀行を選びました。CITI Bankであれば日本で口座開設が可能となりますが、ダウンタウンにATMが少ないこと、日本で開設するとしても東京か大阪に行かなければ開設できないことなどあまりメリットがなかったため使用しませんでした。その他の候補としてはBank of Americaなどでしょうか。

銀行開設には住所、DS-2019、パスポート、電話番号、メールアドレスが最低限必要で、Social Security Number (SSN)も求められますが、留学してまだ1週間も経っていないことからSSNは取得できていない旨を伝えれば、SSNなしで口座の開設は可能です。

アメリカは未だに小切手社会であるため、Checking accountとSaving accountの両方を作ることをお勧めします。Checking accountは基本的にはクレジットカード、デビッドカードの引き落としや、家賃・電気・インターネットなどの引き落とし、給与の振込などお金の出し入れを主にするための口座です。 したがって、利子がSaving accountよりも低く設定されています。逆にSaving Accountはは基本的にお金を預けておくための口座なので、利子が少し高くなるようですが、引き出せる回数が制限されるなどの制限があるようです(詳細は調べきれていません)。また、AppをダウンロードするとApp内でSaving→Checking accountやその逆も簡単にできます。もちろん残高のチェックなどもできるため大変便利です。口座開設1週間後あたりにはデビッドカードが手元に届きます。ATM専用の簡易カード及び小切手3枚は開設当日にもらうことができました。

小切手に関してはなくなれば、銀行にデビッドカードと身分証明書を提示すればすぐに追加分をもらうことが可能です。

  • インターネット、ケーブルテレビの契約

インターネットとケーブルテレビの契約はアパートによって大きく異なります。アパートの家賃にインターネットとケーブルテレビが含まれている物件もあれば、自分で契約しなくてはならない物件もあります。私の場合には、含まれていなかったため、自分で契約をしなくてはなりませんでした。インターネット+ケーブルテレビで契約すると確かに割引が聞くのですが、月々100ドル近くかかります。ケーブルテレビはチャンネル数が嫌というほどありますが、実際自分の好みに合ったものはほとんどありませんでした。なので、1ヶ月お試しで使用してみて、あまり見ないことがわかったので、インターネットのみに切り替えました。インターネット単独であれば40-50ドルで契約可能です(もっと安く契約もできますが、特典期間というのが決まっていて、それを超えると大幅に値段が上がることがしばしばあります)。また、実際契約時には安く見えても、いろんなサービス税だったり、工事費用なんかを請求されることもあるので、結局は2倍近くすることもザラです。契約の際にはよく確認すべきです。私は、値段が上がった時にまた交渉するのも面倒くさいので、値上がりがないプランでAT&Tで契約しました。テレビはないので、NETFLIX(10ドル前後)を契約して、映画を中心に好きなものを見ています。

職場から給料が出る場合には、職場の保険に格安で加入可能ですが、日本から給与をもらってくる場合には保険料がかなり高くなってしまいます。下手に給料をもらってこない方が良いケースもあるのだと知りました。私の場合には、少し受診できる病院に制限が入りますが、家族三人の医療保険、歯科保険、眼科保険+生命保険等で月々400ドルです。日本で保険に入ってこなくて正解でした。事前にHuman resourcesのホームページのBenefitsを確認できるのであれば確認するか、前任者がいる場合には情報をもらっておくと良いかもしれません。

入国後10日程度すると、SSNの申請が可能となります。

日本では馴染みの薄いSSNですが、米国では非常に重要です。米国人であればこの9桁の番号を皆さん暗記されているぐらい生活に必要となります。身分証明として使用できることに加え、車の免許や米国でクレジットカードを作る際にも必須のものとなるので、渡米後はできるだけ早く所得しましょう。

Social Security Administrationという部署が大きな都市であればあるようなので、そこに下記書類を持参し申請します。ちなみにシカゴはダウンタウンから少し歩いたところにあります。

https://www.google.com/maps/place/605+W+Washington+Blvd,+Chicago,+IL+60661/@41.8827836,-87.6454766,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x880e2cc6820ee30b:0xddd377ba3d22ddc9!8m2!3d41.8827836!4d-87.6432879

  • パスポート(VISA)
  • DS-2019(原本)
  • I-94のコピー
  • Letter of Acceptanceの原本(ホームページには原本と記載されていますが、送付されてきたのがコピーだったのでそれを持っていっても問題なく受理されました。)
  • SSNの申請書

 基本的には給料をもらう人のみ申請すれば良いのですが、身分証明としても使用できること、運転免許書の取得・クレジットカード・銀行口座開設にも使用できることから、J2 VISAの方でも労働許可が得られれば申請する人がいるようです。J2-VISAでの労働許可の取り方は今後別に記載します。

  • 幼稚園、小学校の手続き

大量の書類を記入する必要があります。住所の証明を2種類の書類で行う必要がありました。私はComEdの契約書、アパートの契約書で行いました。なんでも良いようです。ワクチンやDentalの証明は入学後に医療機関を受診すれば良いので、必要書類を記載した翌日から普通に通学しました。当日の入学も可能なようでしたが、あまりに急なのでやめました。職場の医療保険に加入後に、ワクチンと歯科受診に関する書類をもらうので、受診して記載してもらいます。これは私の場合保険でカバーされていたのでただでした。

  • 運転免許:

州の規定によりますが、イリノイ州は国際免許証は3ヶ月しか使用できません。したがって、国際免許は渡米直前に取得すると良いと思います。自分の車、ジップカー、レンタカーのいずれかを自分で運転して持っていく必要があります。イリノイ州の運転免許のサイトで一通りのテキストをダウンロードして、勉強する必要があり、勉強しないと普通に落ちます。

試験は二段階で行われ、

  1. 書類確認、顔写真撮影、視力検査、支払い
  2. 筆記試験→合格後に実技試験

という順番になります。住むとこドットコムに有用な情報が多数掲載されているので、試験前に参考にされたら良いと思います。

www.sumutoko.com

私は試験2日前からIllinois RUles of the Roadを問題を解きながら一度通読し、標識に関しても問題を解きながら何度も見直しました。正直な話、標識さえ間違えなければ、後は国語の問題のようなもので、大きく失敗することはないと思います。

問題集で問題を解きましたが、標識に関しては掲載されている内容が少なかったので、さらにインターネット上で無料でできる試験を何回分かこなしました。ただ、実際試験を受けてみると、ここまでしなくてもよかったなと感じました。

住むとこドットコムにも標識問題が付いていますが、これだけでは心配というかたは、コメントに記載いただければ個人的に自分が作成したPowerpointかPDFファイルを差し上げます。

 

運転免許を受ける際の注意点としては、

  • レンタカーを借りていく場合には、事前にレンタカー屋に運転免許を受ける旨を伝え、車両保険加入の証明書をもらうようにすること(これを忘れたがために受験できなかった人が実際周りにもいます)。
  • 実技試験の際に、ウィンカーやブレーキランプがきちんとつくか試験官が確認し、不備があれば受験できません。レンタカーを借りる際にそこも注意しておくと良いと思います。
  • 上り坂・下り坂での駐車の仕方、その際のハンドルの切り方は必須なので、英語で聞かれてもわかるようにしておいてください。
  • ダウンタウン内でも実技試験可能ですが、交通量が多いことに加えて、運転が荒い人が多いため、試験には少し不向きです。私は友人の勧めもあり、Schaumburgで受験しました。ここは道幅も広く、交通量もダウンタウンと比較すれば少ないので試験は楽だと思います。ただ、いきなり高速に乗っていかなければならないので、何度か練習してからの方が良いと思います。ただ、私が試験を受けた時はいつもの試験コースが工事をしていたため、運転中に別のコースへ誘導される事態に陥りました。ただ、試験官は非常にフレンドリーだったので、助かりました。Office of The Illinois Secretary of State: https://www.ilsos.gov/facilityfinder/facilityfinder?command=getFacilityDetails&facilityId=305

 

  • 国際送金:

郵便局や銀行によって手数料が異なり一概に言えませんが、手数料が1回1万円弱、海外口座への送金は上限200万円ぐらい、住所への送金は郵便貯金の場合70万円と決まっています。ネットバンキングを使用した場合には手数料は5000円ぐらいまで節約できます。人によってはかなりの高額を何回も分けて送金されるようですが、私は持ち込み上限の1万ドルを手荷物と一緒に機内に持ち込み、それを銀行にそのまま預けました(人によっては数万ドル持ち込んだ強者もいるようですが笑)。これで当面はしのげます。

米国では現金を使用する機会が日常生活でほとんどないため、現金はそもそも必要ありません。渡米後はしばらく日本のクレジットを使用し、SSN取得後に米国の口座を利用してクレジットカードを新規に作成すれば良いように思います。

私の場合は、アパートの家賃(2100ドル/月)がクレジット払いでも手数料が40ドルしかかからないことが判明したため、クレジットで支払い、マイルを貯めるという方法をとりました。デビットカード口座振替では手数料がさらに安いのですが、マイルには代えられません。ここで貯まったマイルを使用して、帰国の際には家族全員分の特典航空券購入予定です。

 

  • クレジットカード

米国で定評のあるカードを作るには、それなりの実績が必要であり、それはFICO scoreというScoreに基づいて評価されます。したがって、渡米直後に作ることのできるクレジットカードには限りがあるのが現状です。私はもともとANAマイレージ会員だったので、ANA CARD U.S.Aを迷わず作りました。

www.anacardusa.com

このカードは非常に審査が緩い(らしい)ので、誰でもカードを作ることが可能です。ただし、私のような研究者は職場からの給与が駐在の方と比べると遥かに少ないため、最大使用限度額が大きく制限されます。ただ、米国のカードの面白いところでもあるのですが、決まった決済日というものがあってないような状況なのです。

実際、月々の決済日を設定することもできますが、ANAカードのアプリ(実際にはFirstBankという別の銀行名)を使用して、逐一銀行口座からカード会社に支払いをすることができ、銀行口座からの引き落としが終了すれば(2-3日で引き落としされます)、また、使用限度額が回復します。なので、あまりに大きな買い物をしない限りは最大使用限度額が制限されていても特に大きな問題にはなりません。このカードで実績を作り、より良いカードへ乗り換えるのも手だと思いますし、その方が良いかもしれません。