米国一発目の仕事が渡米1年以内にAcceptされ、形になりました。この研究はAHA Scientific Session 2019でPoster presentationをした、その日にOnline同時掲載になった本当に思い入れの深い論文です。又、AHA Newsや日本でも取り上げられ、関心の高さが伺われます。
元々は排尿障害を持つ人が心房細動になりやすいのではないかという日常の疑問をどうやって調べるか考えていたときに、ちょうどEDの評価が使用可能なデータベースにあることが判明し、調べてみたのがきっかけです。
MESAという米国の前向きコホート研究データを使用し、Exam 5でSelf-reported EDが評価されていたので、それを元に中央値で4年弱フォローしたデータを使用しています。
その結果、EDは心房細動発症の危険因子で補正しても、66%ハザード比をあげることが判明しました。Self-reported EDである点、EDのタイプ(血管性、神経性など)を細かく分類できていないことなどLimitationはありますが、年齢はInteractionを認めておらず、どの年齢においてもEDがあると、心房細動のリスクが上昇するというのが面白い点だと思います。
詳細は是非論文をお読みください。