COVID-19関連で使用されている単語・表現
シカゴでは6/3にようやく自宅待機命令(Stay-at-home order)が解除され、屋外のレストランが開業を始めました。
ただ、残念なことにGeorge Floydという黒人の方が、警察に逮捕された際に不当に扱われ、因果関係は定かではありませんが、その直後に死亡してしまいました。黒人を不当に扱い、人としての尊厳を傷つけた警察の行動が全米を駆け巡った後、ミネアポリスを皮切りに全米でデモが発生。それに乗じて暴動・略奪・放火などの犯罪が各地で発生しました。
したがって、普段は目にしない単語がニュースで頻回に使用されていたので、まとめてみます。
1、Two deadly viruses are killing Americans: COVID-19 and Racism.
今回のGeorge Floydの件の前にもジョギング中の黒人が白人に射殺されるなど、黒人に対する差別が幾度となくニュースで扱われていました。そこで、人種差別(Racism)をウイルスに例えた、上記表現がCNNでは非常に多く使用されています。
2、Protests continue after death of unarmed black man.
日本では抗議活動のことも含めてデモと呼びますが、米国ではProtestやdemonstrationと言います。George Floydeのことを"unarmed black man" = "武装していない黒人"と表現し、拳銃等を所持していない無防備な黒人に対して過剰で不当な扱いをした警察を非難しています。
ちなみにデモ参加者のことはDemonstrators、Protestersと言います。
*Demonstrators turn violent at CNN Center.
デモ参加者がアトランタのCNNセンターを襲撃した衝撃的な動画がニュースで流れていました。
*Protesters in Minneapolis despite curfew.
夜間外出禁止令にも関わらず、ミネアポリスで抗議が行われていた際には、このような見出しが出ていました。Curfewは”夜間外出禁止令"という単語です。絶対この時期を逃すとお目にかからない単語だと思います。
3、Momonts away: First launch of astronauts from U/S/ soil in 9 years.
暗い話も多かったですが、5/30には9年ぶりに米国から宇宙飛行士を乗せたロケットが国際宇宙ステーションへ発射されました。
Launchは発射、soilは土壌と訳しますが、今回はアメリカの大地からという意味だと個人的には思います。astronautは宇宙飛行士です。
*Go for launch: いよいよ発射という状況では左記表現が使用されていました。
4、Protests erupt across U.S. following death of George Floyd.
ジョージ・フロイドの死に引き続き、全米で抗議活動が発生。
Eruptは噴火という意味から、暴動や感情が突如として湧き上がるイメージです。
5、U.S. astronauts dock at international space station.
dock atは船が岸に接岸する際に使用する表現で、今回は宇宙船が国際宇宙ステーションに接続するという意味で使用されています。
6、U.S ablaze over African-American deaths
黒人のことをAfrican Americanと表現することがあります。
ablazeは怒りで興奮する際に使用します。今回はOverを使用することで、~に対してという意味です。
7、assault: 大学のメールでもたまに回ってきますが、米国ではレイプが日本よりもよく発生ます。レイプという単語もありますが、sexual assaultと表現されることも多いです(強姦という意味)。今回はデモ中に暴動が起き、警察により抗議者が暴行を受けている画像が頻回にニュースに取り扱われ、その際にも使用されていました。
8、Philadelphia mayor denounces looters, calling them "Anarchists".
フィラデルフィア 市長は暴徒を無政府主義者と呼んで公然と非難する。
今回lootingやlooterという単語がニュースでよく扱われました。
lootingは略奪を意味し、looterは火事場泥棒や略奪者という訳になります。
9、7th night of protests as Trump threatens military crackdown.
黒人による抗議を正当な権利とする人が多い中、トランプは軍隊によるcrackdownを図ろうとしました。ここで使用されているcrackdownは弾圧、鎮圧、制圧という意味です。
実際、健全に抗議活動を行っている参加者に対して催涙ガス(tear gas)を味せたりなど、警察のいき過ぎた行動がさらに抗議に拍車をかけたりしました。
*Shocking police confrontations caught on video.
衝撃的な警察との衝突(対立)がビデオにおさめされた。
10、Nationwide movement to defund police gains support.
警察の無慈悲な抗議者・黒人に対する対応が大きな問題として取り立たされ、米国では警察組織の解体や弱体化を図るために予算を削ることが決定するなど社会的な問題が怒っています。
Defundは出資を取りやめるという意味です。
11、Race inextricable of policing system
inextricableとは解決できないという意味ですが、かなり複雑で入り組んでいるため手がつけられないとか、抜け出せないという意味でも使用されます。
12、We need a shift in police culture.
上記の問題から、このような見出しが出ることもありました。警察文化の変革が必要だという意味です。
13、Hecklers re-enact George Gloyd`s death during BLM rally.
BLM (Black Lives Matter)は黒人の命は重要だとする意味で、ワシントンのホワイトハウス前の大通りにBlack Lives Matterと黄色い巨大な文字で記載されたのは衝撃的でした。
今回は、BLM集会中に、野次馬が警察がGeorge Floydに対して行ったように、首の上に膝立をしている真似を実演している動画が公開され、物議を醸しました。あり得ないですよね。
Hecklers: 野次馬
re-nact:再度実演する、上演する
rally: 集会、集結
14、The president and his administration deny the existence of systemic racism as Americans demand justice.
人種差別があったと認めさせることを目的で全国で抗議が行われていますが、大統領が公然と差別がないと否定するということでさらに状況が悪化しています。